ぼくたち、わたしたちの未来、勉強中です!

dscn04781日時 平成21年3月29日(日) 10:00~15:30
場所 東京都市大学(旧武蔵工業大学横浜キャンパス3号館4F グループワークルーム)
ジュニア記者参加者数 35人

ジュニア記者たちがはじめて集まり、記者としての勉強をする講座をしました。


このプロジェクトは、都筑区役所が「学校以外の場所でも、いろんな体験ができるようになってもらいたい、そのためにとこどもたちには記者になって、記事を書いてもらいたい」と企画しました。今回の講座をスタートに1年間活動していきます。

この日の講座は、記者になるにあたっての基本的な心構えを持ってもらい、今後の活動イメージをもってもらうために行いました。
講師には、ヨコハマ経済新聞編集長の杉浦さん、神奈川新聞記者の宮島さん、それから読売ジュニアプレス記者の栗原さん、深野さんに来ていただきました。

ヨコハマ経済新聞の杉浦さんのお話

杉浦さんは好奇心いっぱいの子どもだったそうです。ヨコハマ経済新聞の編集長をするまでは、コンサートを創るお仕事をしていました。坂本龍一さんのコンサートの舞台監督など、大きな仕事もしてきました。

ヨコハマ経済新聞

ヨコハマ経済新聞は、ヨコハマをおもしろくしたいと活動しているNPO「横浜コミュニティデザインラボ」がつくっています。ここでは情報を一生懸命集めたり、おもしろいと思うところにはどんどん出かけて体感しながら記事を書いています。
不思議なもので、情報を発信し続けていると、自然に情報が集まってくる場所になります。発信していると、こういう情報を発信して欲しい、という人がどん どん情報を持ってきてくれるからです。みなさんも情報をたくさん集め、誰よりもはやくニュースをキャッチして発信してみてください。
実際の記事を書くくふうとしては
・キャッチーなタイトル(見出し)をつける。
・基本的な情報(記事を読んで出かけようと思ったとき、ちゃんと情報が得られているように)はきちんと書く。
・自分が見たことを書くだけでなく、お店の人や参加している人にお話を聞いて記事にする。
などがあります。

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★神奈川新聞記者宮島さんのお話

宮島さんは記者を20年しています。新聞社の中では、編集をしていたこともありますし、事件の記者の経験があります。現在はこどもたちのための記事を書くコーナーを担当しています。
記者になっていろいろ失敗もしました。取材をするときには、それに関わるたくさんの人に質問すべきだったのに、一部の人だけの話を聞いて記事にしたことで、正しい記事が書けなかったこともありました。記事を書くときにはなるべく多くの人に取材したほうがいいと思います。
記事を書くときに、なにか疑問をもったら、疑問が解決するまで、つきつめていきましょう。疑問をそのままにして、記事を書くのはよくありません。

また、自分自身の感想もしっかりメモしましょう。自分の視点で記事を書いて、自分の伝えたいことがしっかり伝わるように書きましょう!みなさん は都筑区のこどもの代表なんだ、と意識して取材することが大切です。ぜひこどもの意見を発表していってください。そのことでよりよく社会が変わることがあ るかもしれません。

神奈川新聞カナロコ

読売ジュニアプレス現役記者による講座
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実際に販売されている読売新聞の記事を書いている「読売ジュニアプレス」の記者さんに、自分たちが記事を書くときに心がけていることを講義してもらいました。
以下はその内容をまとめたものです。

①ネタを探そう!
新聞に折り込まれているような地域情報誌や横浜市のイベントスケジュール、新聞の地域欄、テレビのニュース、トモダチの口コミ情報・・・なんでもアンテナを広げよう。

②ジュニア会議のしかた
各自見つけてきたネタを出し合って、どういう取材をするか検討する。大人にも相談しよう。

③取材のときの質問の考え方
何を一番聞きたいかを絞る。事前に下調べしておいて基礎的なことは知っておいて、その上での質問にした方がいい。なにも調べずに取材にいくのは失礼です。人ならプロフィールを検索したり、イベントならチラシ等をよく読むこと。

④取材に必要なもの
カメラ、メモ、筆記用具、名刺、自分たちの活動内容のわかる書類(チラシ?)、質問リスト

⑤取材本番
まずはあいさつ、簡単に自己紹介と取材の目的を話す。
チームリーダーをあらかじめ決めて、その人から質問。そのあと足りない部分をみんなで聞く。
相手の目 を見ながら話ながらメモを取るようにしたい。会話を大切にしたほうがよい話が聞ける。
名前やイベント名などの固有名詞を間違えないようにしよう(不安なら 本人に書いてもらうほうがいい)。
コツはあいづちを上手く入れること。相手の言いたいことを見つけて話すようにする。相手に楽しくしゃべってもらえる雰囲 気づくりも大事です。

⑥記事を書く
忘れないうちにメモからまとめ(メモまとめの作業)をつくろう。
5W1H(Whenいつ、Whereどこで、Who誰が、What何を、Whyなぜ?、Howどのように)が基本。
書いたら、取材した人に間違いがないか確認してもらうこと。疑問があったらそのままにしないで、取材した人に再度必ず確認しよう。あいまいな情報を流してはいけません。記事には責任をもちます。

以上が講座の内容です。

講座で勉強したあと、午後にはワークショップを行いました。
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★午後のワークショップ
記者のみんなに自己紹介をしてもらいました。

それから隣の人どうしを取材しあい、メモをとる練習をしました。ひとつの質問から、いろんな質問に広げて取材する練習です。

そのあと、みんなで何を取材したいかを出し合ってみました。
主に、施設(工場見学、博物館、動物園、大学、図書館、スタジアム)などや、イベント(開港の式典、お祭りなど)、人やお仕事見学(レスキュー隊、ゲームをつくる人、デザイナー)などが取材の対象として出ました。

これをもとに次回は、具体的に、いつどこに取材にいくか?を今後決めていきます。

ジュニア記者たちの活躍をお楽しみに!!

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