誰もが知っている紳士服のAOKI。実は紳士服だけではなく、株式会社AOKIホールディングスとして、幅広く運営しています。ファッション部門として、「AOKI」「ORIHICA」などのブランド、ブライダル部門として、結婚式場のアニヴェルセルやアニヴェルセルカフェ。また、エンターテイメント部門として、カラオケの「コートダジュール」、インターネット、コミック、マッサージチェアのある会員制の「快活CLUB」など。これらの本社は、すべてグリーンラインの駅沿いにあるのです。
取材に伺った日はとても暑い日だったのですが、すみれが丘店に伺うと、まずはとなりのコートダジュールのお部屋に案内されたので、あれ?と思ったのですが、AOKIが、そんなにたくさんの事業をしていたことをはじめて知りました。
広報の仕事をしている、竹村みどりさんに話を聞かせてもらいました。AOKIで一番大切なことは、お客様の役に立つこと、全ての年齢層の人に喜んでもらうことだそうです。お客様対応では、笑顔、挨拶、声の大きさなどを大切にし、手の組み方についても、後ろ手を組まないようにしています。確かに竹村さんは初対面から、とても感じがよかったです。
AOKIのお店では、ファッションビジネスについて色々なことを教えてもらいました。取材したすみれが丘店は、1993年11月、24年前に生まれました。とても広い敷地は畳500枚ほどあるそうです。このお店には、2万点の商品がおいてあるということです。スーツだけでも2000点もあり、50のサイズが揃っています。ここには都筑区だけではなく、川崎市宮前区の方まで、約17万人の方たちのエリアの方たちが訪れます。年間1万5千人がお店にいらっしゃるそうです。
AOKIでは、スタイリスト制度を取り入れていて、スタイリスト認定書を持つ、AOKIカスタマーズスタイリストがいつもお店にいて、お客様に要望に応えた、スタイリングのアドバイスをしてくれます。スタイリストの資格を持つ方に、ビジネススーツを着る上でのルールについて、教えてもらいました。
スーツの色やかたち、シャツのえりやボタンの形などがたくさんあるので、組み合わせに迷ってしまいそうです。いくつかのパターンをみせてもらいました。「ベルトの色と靴の色は合わせるのが良い」「ベルトの穴は5か所あるが、基本的には3か所目にとめるのがかっこよい」など。
AOKIは、スーツが、有名です。夏に人気の商品についても教えてもらいました。夏、暑いときでもスーツを着なくてはならないことがあります。そんなお客さんからの声から、うすくて軽く、洗えるスーツを開発し、ヒットしました。また、しわにならない生地を開発し、採用することで、きれいなままずっと着ることができるようにもなりました。AOKIは、想像開発提案型事業を行っています。それは、お客さまにとって、こんな物があったらいい、というものを、商品の形にすることです。汗の湿気はだすけど、雨は通さないという、優れもののスーツに、実際に水をかける実験をさせてもらいました。水をしっかりはじく、その不思議なスーツに驚きました。
いいスーツは、細い糸が使われていて、持つと重いのですが、立体的につくっているので、実際に着てみるととても軽いのだそうです。
今回の取材で、ファッションビジネスについて、知らなかったことを特別に聞くことができました。大人になって、スーツを着るときの参考になりました。とても楽しい取材でした。
記事:田中希和 速水朝望 中村梨瑚 鈴木翔大
取材:田中希和 速水朝望 中村梨瑚 鈴木翔大 片渕朱莉 小出玲瑛 石川莉央
AOKI Holoings
http://www.aoki-hd.co.jp/