横浜市内にある創業50年を迎えたIT企業のアイネットの取材に行きました。
みなさんデータセンターについて知っていますか。
データセンターとは、サーバーなどのIT機器を収容しているところのことです。
アイネットのデータセンターには、たくさんのサーバーがラックに入れられていて、空調や冷房なども置いてあり、たくさんの大切なデータも預かっています。
現在、横浜に第一、第二、大阪にはアイネット west、長野にはアイネット east、石狩にはアイネット northの大きなデータセンターがあり、そのうち長野と石狩は横浜のバックアップ用です。
アイネットは最初、ガソリンスタンドの事務計算代行からスタートしたそうです。
だんだん発展していくにつれ、金融や制御、製造、流通やサ-ビス、通信、メディア、建設・不動産など様々な分野に広がっていき、さらに現在では、宇宙の取り組みなどにまで関わっています。
僕が今回の取材で一番驚いたのは、建物がとても頑丈な作りになっているところです。
海抜も高く、活断層を避けて、しっかりした免震構造になっています。
地下には、積層ゴムという、鉄と天然ゴムを交互に重ねて作られているもの(とっても太い!)があり、建物を支えています。
この積層ゴムの力で、地震の揺れをゆっくりにしたり、地震の運動エネルギーを摩擦で熱エネルギーに変えて力を分散させ規模を抑えたりしています。
また、火災が起きた場合は、水ではなくサーバーの壊れないガスで消火します。
データセンターの中に入るには、目的に合ったカードキーが必要だったり、生体認証やパスワードも必要で、防犯カメラで画像や音声などもすべて記録されるので、セキュリティは無敵だと思います。
あと、電気の使用量にも驚きました。
建物へは66,000Vが2本も入っていて、途中で6,600Vに変電して蓄電し、最終的には、1台のラックに使う電力は1家庭分に匹敵する100V・50Aほど、建物には、なんとこのラックが1,000台以上置かれているんだそうです!
そうすると、問題なのが停電の時ですが、そんな時は屋上にある自家発電機が自動的に起動します。
燃料は重油で、蓄電池が切れる前におよそ35秒で6,600Vの電気を作ることができて、地下にある大容量の重油タンクで数日間持ちます。アイネットは石油元売各社と優先取り引きをしており、これを使い切る前にはタンクローリーが補充に来ることになっています。
アイネットのデータセンターは、大切なデータを守るために、たくさんの仕組みや努力によって成り立っていることが分かりました。
僕は家でプログラミングの勉強をしているので、サーバーやデータの管理について、もっと詳しく知りたいと思いました。
記事:小川 悠樹
取材:小川 悠樹 原田 航希 五味 諒介 赤津 百音 長谷川 路彰
アイネット
https://www.inet.co.jp/