夏休みに横浜市中区にある神奈川県立歴史博物館を取材しました。この建物はもともとは1904年に横浜正金銀行として建設されました。しかし、後に関東大震災の被害を受けました。建物の本体は厚いレンガで頑丈だったので崩壊は免れましたが、内装はほぼ焼けてしまいました。その建物は、1967年に神奈川県立博物館となり、現在は神奈川県立歴史博物館として使われています。
建物は1階から3階、屋上まであり、屋上には大きなドームがあります。私たちは特別に屋上を案内してもらい、ドームの中に入らせてもらいました。このドームも大震災で焼けてしまったので、当時の写真をみながら、できる限り元の形を再現して作られたそうです。ドームの中に入ると、中は思ったより広く、学校の教室くらいあり、うす暗かったです。外から見るとドームは丸い形に見えましたが、中に入ると八角形でした。中は木と鉄こつでできていて、外は銅でできています。船のような丸窓からは、光が入っていました。また、外側にはシャチホコ(または「魚のような」「ドルフィンと呼ばれる」など)のような装飾がついているので、ぜひ探してみてください。明治時代の日本に、このような外国のふんい気の建物があったことにおどろきました。昔の建物をいまだにのこしているのは、すばらしいと思います。
館内には常設展示、特別展示があります。常設展示では、旧石器時代から現代までの横浜の文化の発展などを展示しています。特別展示は、企画展として、そのときどきによって違う展示をしています。
今回は「かながわへのまなざし」という特別展示を行っていました。「かながわへのまなざし」とは、開国前後の横浜(かながわ)を、訪日外国人のまなざし(目線)からみる、という意味です。その時代の日本の鎖国から開国までの間のようすを、日記や絵、写真から読みとろうとする展示です。海外の方から見て、当時の横浜がどう見えていたたのか、がわかりました。
神奈川県立歴史博物館では子ども達にもわかりやすい展示を心がけています。子どもが展示をより楽しむためのアドバイスをいただきました。「思ったことを口に出すこと」「家ぞくやお友達とお話しながら、楽しい時間をすごすこと」だそうです。そこで私たちは展示をみながら、おもしろいと思ったことをみんなに話したり、みつけたものを一緒に見たりしました。
記事:濱田六花 折下陽琉 麻賀 達一 中光 彬文
取材:麻賀 達一 折下 陽琉 竹内 裕香 中光 彬文 長谷川 嵩快 濱田 六花
常設展では、博物館のキャラクター「パンチの守」が、子ども向けに解説をしてくれていました。大変わかりやすかったので、みなさんもぜひ読んでみてください。濱田六花
取材して、建物が立派で長い歴史があり、館内も見ごたえのある博物館だと思いました。ぜひみなさんも一度訪れてみてください。 折下陽琉
私たちは特別にドームの中に入らせてもらいました。とても貴重な体験でした。
中光 彬文
県立歴史博物館は、中の展示物だけでなく、建物自体が一見の価値あるものです。館内の展示品もとても興味深いものですが、僕はその建物にとても魅力を感じました。県立歴史博物館に訪れた際は、建物にも注目して、横浜の歴史に思いを馳せるとより楽しめると思います。 麻賀 達一