横浜市西区の藤棚商店街にある、日本一小さい映画館「シネマノヴェチェント」は、現在ではめずらしい、フィルムでの上映をしている映画館です。じゃあ、昔からある古い映画館?と、思うかもしれません。いいえ。それは違います。シネマノヴェチェントは2015年に開館した、まだまだ新しい映画館なのです。
なぜ、フィルムにこだわるのでしょうか。
そこには、オーナーの箕輪さんの想いがありました。箕輪さんが子どものころは、フィルムでの上映が一般的でした。今はデジタルがほとんどですが、デジタル化できない映画や、どうしてもフィルムで見たい映画などがあり、それらを楽しめる場所をつくりたい、とフィルムでの映画館を開きました。
今の映画は、パソコンで編集してつくっていますが、フィルムはアナログに切り貼りして編集しています。昔はほとんどの映画館がフィルムだったけれど、今はほとんどデジタルになってしまいました。この映画館はフィルムで上映されています。そのフィルムを見せてもらいました。フィルムはきちんと管理されていて、靴を脱いでその部屋に入りました。フィルムを光にすかせて見ると絵が書いてありました。フィルムで映した映画を見てみたいと思いました。
映画館は常に新作を上映し、お客さんをたくさん集めているのだ、と思っていました。しかし、取材をした映画館は古いフィルムの映画を上映していて、席も28席しかありません。このような映画館があることを初めて知りました。
箕輪さんは、「自分のやりたいことができているので毎日良い」「この仕事をしていて、1度も後悔したことはない」と言っていました。それを聞いて、やりたいことができるのは素敵なことだなと思いました。
将来、やりたいと思った仕事ができるようにがんばりたいと思いました。
取材:赤星慧、中島万賀、井上優花、平井陽登、田岡美優、吉村幸花、戸梶雄介、小森志穂、植田真奈、長谷川絢美、山﨑柚奈、福永愛莉、江黒緋扇、児玉涼葉 望月陸矢、大庭爽矢、石渡晴翔、行本実優、椎窓脩介、椎窓日菜
記事:石渡晴翔、吉村幸花、戸梶雄介、小森志穂