ホテルニューグランドが開業したのは、昭和2年(1927年)12月1日。当時は関東大震災によって莫大な被害を受け、東京の一部になるという話もあったなど、崩壊寸前だった横浜に希望をもたらしたのがホテルニューグランドでした。日本好きだったチャップリンや、日米野球で来日したベーブルース、マッカーサーなど、さまざまな有名人も宿泊した横浜のシンボルといえる存在です。
そしてホテルニューグランドのシンボルマークは、震災を乗り越え復興した横浜の象ちょうにふさわしいフェニックス・不死鳥です。現在のホテルニューグランドは、タワー館(1991年)が完成し、進化しつづけています。タワー館の最上階にはチャペルがあり、多くの人が結婚式を挙げています。
また、ホテルニューグランドは多くの料理を生み出しました。代表的な料理が、シュリンプ・ドリアです。日本人の主食であるごはんに、小海老のクリームをのせ、当時ヨーロッパで人気のあったグラタンソースをかけて焼き上げたもので、人気料理となりました。他にも、ホテルニューグランド発祥のスパゲッティ・ナポリタン、プリンアラモードなどが日本全国で親しまれています。
取材&記事;長谷川路彰
ホテルニューグランド
https://www.hotel-newgrand.co.jp/