ぼくたち、わたしたちの未来、勉強中です!

「心霊スポット巡礼ツアー」「流鏑馬(やぶさめ)タクシー」。これって何だろう?
これらは、三和交通というタクシー会社が考えたイベントなのです。

私たちはタクシーの常識にとらわれないユニークな会社、「三和交通横浜営業所」に取材に行きました。

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ここでは約310人のドライバーが働いています。ドライバーの仕事は、朝の6時から夜の2時までが自分のペースでお休みをとりながら働き、その後1日休みを取る、というスタイルで普通の会社とはまったく違います。1週間に3日働くそうです。1人1日に平均250~300kは走るそうです。時には500㎞も走ります。1年間で約10万㎞も走るそうです。
三和交通では、乗車していただいたお客様に、まず運転手の自己紹介をします。自己紹介するタクシー会社は珍しいと聞きました。運転手さんにやりがいを感じることはどんなときですか、と質問すると、「お客様に、ありがとうと笑顔で言われることです」と答えてくれました。タクシーに乗って送り出すときには、お客様の一日が「いい日になりそうだ」と思ってもらえるように、お仕事の終わりに自宅までお送りするときには、「いい一日だった」と思ってもらえるように接客しています。常に心掛けていることは、1,安全であること、2,タクシーを待っている人を見逃さない事、3,目的地までしっかり送る、です。
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実際にタクシーに乗せてもらいました。三和交通のタクシーの車内ではマスク、折り畳みの傘、三和交通オリジナルの水のペットボトルも売っています。それらもお客様へのサービスを考えて販売するようになりました。車内に「ゆっくり」というボタンがあるのですが、そのボタンを押すと、ゆっくり快適な乗り心地のドライブを提供しています。タクシーに乗るときにそんなに急いでいないお客様もいるのではないかと考えたからで、きめ細やかなサービスを提供しています。

「心霊スポット巡礼ツアー」は、社員のドライバーがお客様からの情報を集めて、巡る場所を決めています。コースについて聞きたかったのですが、それは会社内でも秘密で、数名のドライバーしか知りません。このツアーは大人気で、マスコミから取り上げられることも多かったこともあり、横浜だけでなく、全国的に有名になり、遠くからのお客様もあるそうです。
「流鏑馬(やぶさめ)タクシー」とは、馬に乗って走りながら矢で的を射る、伝統的な行事をタクシーで再現したもので、タクシーにのりながら、車窓から的を目がけて、的を狙うゲームを考えました。あぶなくないように、当てるのは矢ではなくスポンジにしたので、こどもから大人まで、多くの参加者がこのイベントに参加し、点数を競いました。

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今年のエイプリルフールには、ホームページ上で「ドローンタクシー始めました」とのジョークの広告を出しました。あまりのリアルな広告に、保険会社からドローンの保険ありますよと、まじめに電話がありました。
三和交通は、「地域で一番やさしいタクシー」をモットーにしています。しかしそれだけでなく、タクシーの常識にとらわれないユニークな会社でした。これからも、もっと楽しいタクシー会社になってほしいと思いました。

三和交通株式会社
http://www.sanwakoutsu.co.jp/

記事:村田美優 大庭万侑 祐谷怜奈
取材:河西礼 梶村孟史 四方あかり 植田真奈 村田美優 大庭万侑 祐谷怜奈

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