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「新羽車両基地取材」

夏休みに、私たちジュニア記者は、新羽車両基地に取材に行ってきました。

新羽車両基地は、横浜市営地下鉄ブルーラインの車両基地です。ブルーラインの車両基地は、2つあります。1つは新羽と、もう1つは上永谷車両基地です。

まず私たちは、新羽車両基地の会議室で、交通局の方たちのお話を聞きました。総務課、施設課、建築課、営業課、とたくさんの方たちが、私たちの取材に対応してくださいました。お話を聞いたあと、交通局技術管理部新羽保守管理所の方の案内で、車両基地の見学をさせてもらいました。

横浜市交通局は、私達が普段の生活でよく使う地下鉄・バスを中心とした公共交通機関です。市営バス・地下鉄の1日の平均乗車人数は、バスが約33万人、電車は約64万人で、合計約97万人が利用しています。交通局では、1日100万人の人に利用してもらうことを目標にしているそうです。あと3万人の人が利用すれば、目標達成!すごい数の人たちが利用しているんですね。

グリーンラインの駅は、ステーションカラーを決めて、わかりやすくデザインされています。どうしてその色になったのかを聞いてみました。近隣の地域の意見を参考に(小学生も含む)、駅の特性を把握した上で、小学生の使っている色鉛筆の色の中から、隣り合う駅で色覚障害者でも識別が可能な配列とする、などのくふうもし、決めたそうです。駅ごとの色は以下のとおりです。

また、ブルーラインは駅によって柱のデザインが違うと聞き、私たちはすべての写真を撮ってきました。

駅のトイレは、誰もが使いやすいユニバーサルデザインのトイレになっています。私たちは駅ごとにすべてのトイレに入ってみて、におい、きれいさなどについてチェックしてみましたが、思った以上にきれいで、いいにおいがする駅のトイレもありました。またすべての男女のトイレにベビーチェアがありました。

 

電車で大事なことは、駅だけではありません。線路も大事です。交通局では、月に4回、線路点検をしており、それを行うのがB-Track(軌道検測車)です。

点検方法は、レーザーを当て返ってくるまでの時間から、線路のゆがみを計算します。 今回の取材で1番興味を持ったのは、B-Track(ビー・トラック)です。みなさん、B-Trackを知っていますか?B-Trackとは、保守車両の軌道検測車の愛称です。全国から、地下鉄保守車両の愛称を募集し、横浜市在住の10歳の男の子からがつけた「B-Track」と決まりました。BはブルーのB。運動会の時に、トラックの白線が真っ直ぐじゃないと自分のコースをうまく走れないからだそう。線路を正しく守る名前にぴったりですね。ちなみにグリーンラインの保守車両の愛称は、G-Track(グリーントラック)です。B-Trackは、走りながら、レールのゆがみや左右の高さの違いなど、6項目を同時に検査します。

私たちは特別に、B-Trackの中に入ることができました。中は少しせまいですが、前後に2つ運転台があります。何回も往復して調べることができるように、前後に2つの運転台があるのです。モニターでは、数ミリ単位でレールの状態を測定します。ずっとモニターを見て、異常がないか監視する仕事は、とても大変だと思いました。

毎日、何百回も列車が通過するため、レールには少しずつゆがみが生まれます。安全運行のためには、日々の保守が不可欠です。しかし、B-Trackを見る機会がほとんどないかもしれません。なぜなら、B-Trackが働いているのは、いつも深夜なのです。

新羽車両基地の整備工場には、市営地下鉄最初の車両である1000形車両が保存されていました。この1000形車両は、1972年から2006年まで運行していました。今はもう使われていない1000形車両を見ることができ、ブルーラインの歴史を感じることができました。今活躍している3000系の運転席に入らせてもらい、貴重な体験をすることができました。

記事:佐々木颯太、石渡晴翔、鈴木翔大、長谷川絢美

取材:伊藤 快、井上哩桜、井上優花、四方あかり、佐々木颯太、植田真奈、石渡晴翔、 折下陽春、鈴木翔大、長谷川絢美

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