パシフィコ横浜で開催されている「海のエジプト展」に私たちジュニア記者12名が8月27日に取材、見学に行ってきました。
海のエジプト展には1000年以上も海の底に沈んでいた高さ5mもあるハピ神の巨像をはじめとする、数々の石像や古代エジプト人の生活用品などの遺物が展示されています。
これらの展示物は8世紀末ごろに海の底に沈んでしまった、古代エジプトの最後の王朝、プトレマイオス朝の都として栄えたアレクサンドリアの一部と、その周辺の町、カノープスとヘラクレイオンから発掘されました。
様々な遺物がありますが、海のエジプト展の一番の見所はハピ神の巨像とファラオと王妃の巨像です。3体とも約5mもあり生で見る巨像はとても大きく、誰もが圧倒されます。
こんなに大きく、重いものが、海に眠っていたなんてとても驚きです。しかも数千年も前のものがとてもきれいな状態で見つかっていることにも大変驚きました。
見所満載の「海のエジプト展」、皆さんも是非会場に足を運んでください。
9月23日水祝まで開催中です。
(西松 美和 記者)
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海のエジプト展には「カノープス」「ヘラクレイオン」「アレクサンドリア」の大きく分けて3つの都市の海でみつかったものがおいてあります。「カノープス」にはスフィンクスなど、「ヘラクレイオン」にはハピ神の巨像など、「アレクサンドリア」にはカエサリオンなどがおいてあり、ハピ神の巨像は5mを超えています。
こんなにたくさんのものを海底でみつけたのは、フランスの海洋考古学者、フランク・ゴディオさんです。
なんと海のエジプト展を開催しているのはアジアの中で日本だけ、日本の中では横浜だけです。
準備で大変だったことは、大きい像を運ぶことで、海のエジプト展が終わったら一度アレクサンドリアに戻るそうです。今までに入場者は40万人を超えていて、平日には五千人くらい、休日には一万人くらい来ています。展示会の従業員さんは百人くらいです。
見どころは、海のエジプト展は海の中に沈んでいたものを展示しているということと、日本初公開ということ。
私のおすすめは「ハピ神巨像」「王妃巨像」「ファラオ巨像」です。スケールが大きくてかっこいいし、昔の人が材料が今とちがうのに作ったのがすごいと感じるからです。
9月23日までなのでこれはぜひ行った方が良いですよ。
(大河原 ひなた 記者)
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見学したあと、担当の方に質問させてもらいました。
Q.どうやってこんなに大きなものを日本に運んできたのですか?
A.特別な飛行機で運んできました。空港についてからは、美術品などを運ぶ専門のスタッフ(日本通運)がていねいに壊れないように運びました。
Q.こんなに多くの宝はだれのものになるのですか?
A.世界中で展示を終えたら、アレクサンドリアに帰るそうです。
Q.発掘にはどれくらいかかったのですか?
A.1992年からすこしづつ、10数年かけて発掘されました。発掘にはヒルティ財団が支援しています。(ヒルティは都筑区にもある会社です)
Q.いままでどこで展示されたのですか?
A.ドイツ・ベルリン、フランス・パリ、ドイツ・ボン、スペイン・マドリッド、イタリア・トリノなどヨーロッパで展示されましたが、アジアでは日本・横浜が初めてです。
Q.どうして横浜を選んだのですか?
A.パシフィコ横浜が展示にぴったりの会場だったからです。横浜開港150周年、記念でもありますし。
Q.日本の展示の特色はありますか?
A.日本の方が楽しめるようわかりやすい解説をつけました。(こども用名探偵コナンの音声ガイドもあります。)それから、みなさんの中の記者さんで宝探しに挑戦した人がいた、バーチャル体験シアターも日本で特別に作ったものです。バーチャル体験シアターで古代遺跡の世界のナレーションをしている、ナビゲーターの女性たちは、名付けて「海エジガールズ」です。ナレーションは毎回リアルタイムで行なっています。
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出口近くに、宝探しができるパソコンがおいてあったり、記念の写真館があったり、どれも人気で並んでいました。おみやげやさんも楽しいものでいっぱいでした。海のエジプト展という名前の通り、別世界にいったようでとてもすてきです。