8月21日、よこはま動物園ズーラシアのチンパンジーの森に、つづきジュニア編集局の記者5名が取材に行ってきました。
今年の4月29日に開園したチンパンジーの森では、熊本県から来た7頭のチンパンジーが、1500平方メートルという広い敷地で毎日元気に生活しています。施設全体では5500平方メートルもあるそうです。
チンパンジーの森は、お客さんが歩く道に、チンパンジーのうんちやベッド、食べカスなどを再現したものを置いたり、壁にアフリカの森の絵をかくなど、アフリカの森に近くなるような、いろいろな工夫がしてあります。
また、飼育員の人は、元アフリカ在住者で、実際にチンパンジーの観察をしていたのだそうです。
チンパンジーの森は広くて、木や草がたくさん植えてあるので、チンパンジーがどこにいるのかわかりにくいことがあります。飼育員の人に案内してもらっているときに、「チンパンジーはどこにいるんですか?」と、飼育員の人に聞いてくるお客さんが何人かいました。でも、チンパンジーにとっては、とても住みやすいところになっていると思います。
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アラレ ・・・ メス、18歳
インコ ・・・ メス、20歳
カズヤ ・・・ オス、21歳
ケンジ ・・・ オス、24歳
サチコ ・・・ メス、32歳
タマエ ・・・ メス、30歳
ヨシズ ・・・ メス、18歳
7頭のチンパンジーは、全頭大人で、さつまいもやリンゴ、バナナ、トマトやナス、ねぎ、ヨーグルトなど、毎日合計で約4kgの食事をして、生活しています。でも、人間と同じで、7頭それぞれ、好き嫌いが違うそうです。
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森の見学が終わった後、飼育員の方に質問しました。
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Q チンパンジーの森を作るとき、大変だったことはなんですか。
A 本物の木を運ぶことが難しかったです。10メートル以上もある木もたくさん植えました。
Q なぜ、チンパンジーの森を作ったのですか。
A アフリカの森を再現したかったからです。チンパンジーが暮らしている本物の森を歩いているような気分を体験してほしいと思っています。
Q 野生のチンパンジーは何を食べるのですか。
A 果実や木の葉などです。意外かもしれませんが、野生のチンパンジーは集団で狩りをして、猿などのほかの動物をつかまえて食べることもあるのです。
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チンパンジーの森を取材して、チンパンジーが猿ではないことや、大人と子供ではお尻の毛の色が違うということを初めて知りました。また、アフリカの森に少しでも近づけるような工夫をしているところや、チンパンジーが住みやすい環境にするために努力する飼育員の人も「すごいな。」と思いました。
ズーラシアのチンパンジーの森に来て、本当のアフリカの森に来た気持ちになって、チンパンジーをよーく探してみてください。木の上にいるチンパンジーや毛づくろいをしているチンパンジーなど、色々なチンパンジーが見られますよ!!
(取材:長谷川瑞月、長谷川聖、別所千優、大河原ひなた、沓澤 紗奈)