私は約450年前から都筑で農業をいとなんでいる家に生まれ、まわりの影響(えいきょう)で精進料理(しょうじんりょうり)や農家独特の家庭料理に出会いました。今回はその中でも手軽な精進料理を2つ紹介したいと思います。どちらもすぐつくることができるので、食事をつくるついでにチョコっとつくってみてはいかがですか?
私の母が習っている精進料理について、先生の須永晃仁さんにお話をうかがい、レシピも相談してつくりました。料理を作る上で気をつけていることは、食材はすべて生き物だから、無駄(むだ)を出さないように調理することだそうです。精進料理は生ゴミが出ないからエコにつながります。
ねぎ醤油(しょうゆ)
冷蔵保存で一週間から十日程度。かぜ予防におすすめ。
☆材料
ネギ(青い部分と根っこの部分)としょうゆ
☆作り方
ネギを細かく切り、タッパーなどにうつし全体がひたる程度にしょうゆを入れる。しょうゆは、できれば天然醸
造(じょうぞう)のものがよい。しょうゆにつけて保存すると、シャキシャキのまま保存できる。お豆腐などにのせて食べたりするとおいしい。
手作り紅ショウガ
冷蔵保存で約半年から一年程度もちます。お弁当などの防腐(ぼうふ)におすすめ。
☆材料
しょうがと梅酢(梅を漬けたときに出てきたもの。なければ市販の赤梅酢)
☆作り方
ショウガはきれいに洗って、スライスしたあと2~3mm程度の幅(はば)に細く切る。タッパーなどにうつし、全体がひたる程度に梅酢を入れる。
野菜カレンダー
(取材: 栗原 里実)