7月29日、私たちジュニア記者は川和町の由緒ある前田家の、お茶会にお邪魔しました。
今回このお茶会は、外国人留学生を招いて行われ、ライオンズクラブが催したものです。外国から来たかたのお茶会ということで、私たちジュニア記者もせっかくなら雰囲気を出しておもてなししよう、とみんなでそろって浴衣で取材に出かけました。
横浜都筑ライオンズクラブ(横浜都筑LC)の会長を務める 篠原 敬郎(たかお)さんに案内してもらい、取材をしました。
ライオンズクラブはボランティア活動を目的とした社会奉仕団体です。青少年の育成にも力をいれていて、留学生が勉強するための支援をしています。今回のお茶会は支援している留学生たちの交流もかねています。
また今回場所を提供した「前田家」は関ヶ原の戦い(1601年)で敗れた前田利家に仕えていた武士が、戦に敗れたことで現在の川和町あたりに流れ着き、屋敷を構え、住み着いたのだそうです。
現当主・前田陽康さんは280年ほど続いている前田家の17代目当主で、お茶を趣味にしているため、京都から運んできたお茶室をベースに、もともとあった古い書庫を改装したときの材料をリフォームして、50年ほど前に現在のお茶室を作りました。なんと前田陽康さんは現在90歳!とても90歳には見えません。前田さんもライオンズクラブの会員です。
前田家は、学校の教科書などを保管する書庫としてのお仕事をしてきました。今も同じように、機能している書庫があり、みせてもらいました。
お屋敷にあるものは、どれも私たちがあまり目にふれることのない貴重な物で、200年も生きているけやきの樹や、前田家の家紋入りの兜、そして前田さん本人による抜刀など興味深いものが多く、中でもやはりお茶室とその庭園は伝統を感じました。
お茶会の説明はパワーポイントをつかって、英語と日本語で行われました。私たちも説明をいっしょにきき、とてもためになりました。
こういった日本の古き良き伝統を学べる機会が日本人ですら少なくなっていて、まして中学生である私自身、学校で礼法を学ぶ機会はあっても、本物に触れる機会はなかなかありません。今回の取材では外国人留学生だけでなく、私たちにとっても貴重な経験になりました。
ところで、留学生の方たちが、交通渋滞のため、2時間遅れで前田家に到着。あわただしくお昼をとり、すぐに説明会とお茶会となり、私たちはじっくりインタビューすることができませんでした。アメリカ、ドイツ、チェコスロバキア、中国などなど。。。さまざまな国からきていて、「言葉はどうしよう」と英語で話しかけてみました。日本にくるのは初めて、という人が多く、日本の食事はおいしいよ、と教えてくれました。みんな高校生くらいなのですが、日本の高校生からみるととっても大きく、大学生くらいに見えます。記念撮影では私たちもいっしょに入らせてもらいました。
お茶会では留学生たちは、2チームにわかれて、お茶を楽しんでいました。
居合では、縦に立てたものを斬ったり横に吊るしたものを斬ったり、前田さん自らが行ってくれました。
今回は見学させていただくという形で、残念ながらお茶室に入ってお茶を親しむことができなかったのですが、機会があればお茶会そのものに参加してみたいです。
(取材 神尾真美、神尾静花、須栗優奈、木村枝里香)
タウンニュース都筑区版に横浜都筑ライオンズクラブの会長さんの紹介記事がありました。リンクします。
http://www.townnews.co.jp/0104/2010/09/09/67206.html