ぼくたち、わたしたちの未来、勉強中です!

テクノゾーン入口信号
みなさんは折本町の第三京浜の近くに「テクノゾーン入口」という名前の交差点があるのをご存じですか?
つづきジュニア編集局の会議で地図をみていたとき、「テクノゾーン入口」という交差点をみつけ、編集部のみんなで「テクノゾーン」ってなんだろうという疑問をもちました。そして周辺を歩いて調べてみると近くに「新横浜テクノゾーン協同組合」というところを発見しました。そこで、取材を申し込み、「新横浜テクノゾーン協同組合」の事務局をしている、栗屋野理事長さんと森事務局長さんが対応してくれました。

インタビュー中

この信号のある道路から、テクノゾーンに行くことができる、ということで「テクノゾーン入口」という名前がついたそうです。
この「テクノゾーン」とは平成3年に市営地下鉄新横浜~あざみ野間の延長、宮内新横浜道路計画により移転をすることになった企業のうち、50社が今の「新羽駅」の周辺から、川向町に移転し、スタートした異業種組合の名前です。現在は42社で構成されているそうです。「テクノゾーン」とは、ものづくりをする企業の集団です。ここでは技術をもった職人さんがたくさん働いています。
テクノゾーンの看板
「テクノゾーン」の工場が移転する前は空き地や田んぼだったそうです。
私たちの生活にあまり縁がないように感じる「テクノゾーン」の企業ですが、実はこの組合に所属している会社の中には、地下鉄の工事で使う穴掘りの機械を共同で作ったり、光触媒環境浄化装置という空気清浄機を共同研究で作ったりと意外と知らないところでこのテクノゾーン発の製品があるのです。光触媒は東京大学との共同研究で開発していて、空気をきれいに殺菌や消臭する効果があるため、病院、新幹線や空港など、またアレルギーのある方の住居などに採用されています。
信号の由来にもなっているテクノゾーンでは、「研究開発プロジェクト」を進めるとともに、新しく、「共同受注事業」を発足して組合、組合員の発展と繁栄、地域発展に貢献していきたいと栗屋野さん森さんは話してくれました。

技術系、ものづくりに関心のある若い人が減っているそうです。科学や物理の好きな人は多くても現場の技術を身につけたいという人が減っていて、実際に大学生と研究を共同でするために接していても、学校で習ったことからの応用が利く人がなかなかいないそうです。現場では実践、応用が必要だということでした。
最後に若い人に伝えたいことはありますか?と聞いたところ、「仕事というものは天職、といって天から与えられたもの。どんな仕事でも必ず自分のためになると思って、近くにある仕事をせいいっぱいやることが必ずやりたいことに結び付く、いちばんの近道なんだよ。」と教えてくれました。

ちょうど取材にいったとき、区役所で「メイドインつづき」という都筑区の企業の展示を区役所ホールでしていました。(写真は都筑区役所からお借りしました)
テクノゾーン協同組合の企業も展示していました。
詳しい資料はここにあります。ダウンロードもできます。
http://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki/kusei/kikaku/madeintsuzuki/madeintsuzuki.html

都筑区役所の展示のようす

新横浜テクノゾーン共同組合のホームページはこちら
http://www.sinyokohama-tekuno.jp/

(取材 栗原里美 門脇ひかる)

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