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妖怪インタビュー中

つづきジュニア編集局の会議で都筑の七不思議を調べていたら、都筑には昔「あずきばばあ」がいたという言い伝えがあるということがわかりました。妖怪辞典にもしっかりと都筑区川和町にあずきばばあがいる、と書いてあります。そこで、「あずきばばあ」についてみんなで調べてみました。

川和に住んでいるジュニア記者(大河原ひなた)は近所の70年も川和に住んでいる人にインタビューしました。しかし、あずきばばあについては見たことも聞いたこともない、と言われました。ただ「昔は川和にはきれいな小川が流れていて、家であずきを育てていた人もいるから、あずきを川で洗っていた人はいたと思うよ。」と教えてくれました。
その他にも大人スタッフもジュニア記者も「あずきばばあが都筑区にいるって聞いたことがありませんか?」とあらゆる人に聞いてみました。そうしたところ、鶴見川妖(怪)会という団体があって、妖怪について研究していたという話を聞き、今回その会の方にインタビューすることができました。

その人は、鶴見川妖(怪)会のメンバーの吉田洋子さんです。
妖怪、神様についてお話を伺いました。
吉田洋子さん

この鶴見川妖(怪)会は1993~1997年に鶴見川流域(新横浜や都筑、長津田など)を中心に活動していた団体です。主な活動内容は妖怪神様の棲んでいそうな所を一人で歩いたり、みんなで回ったり、地図を作ったりといった活動をしていた団体です。メンバーはまちあるきやまちの調査が好きな人が集まっていました。その人たちそれぞれに妖怪のあだながついていました。吉田洋子さんは、「砂かけばばあ」だったそうです。本人はそのあだ名が、まあまあ気に入っていたとのことです。

神様のいるところと、妖怪のいるところは違います。
神様は、水辺や神社にいます。又、神社の裏の森や林にいます。
妖怪は、人が入ってはいけない場や、森や林や湿地帯にいます。

おばけと妖怪は同じものだと思っている人も多いかと思います。しかし、おばけと妖怪は吉田さんいわく全然違うものだそうです。吉田さんによるとおばけは人につく、つまり恨みを持って人の前にでる、妖怪は、妖怪が住んでいるその場所に出るものだそうです。また、妖怪にあうためには一人でその場所に行くことが重要だとか…。

吉田さんは、毎年、妖怪を見つけに同じ場所に行って調査していましたが、ほんの2~3年ほどたつとそこは家や道路になっていて、森や林が切り倒されてしまっていることが多いことに驚きました。妖怪が住めるような場所がどんどん減っています。吉田さん曰く、石をひっくり返して、石の裏にいろいろな生物(虫やみみずなど)がついているような場所は妖怪が住みやすい場所なのだそうです。

妖怪が住むためには、コンクリートではなく土が必要です。
私たちは、昔のまま残っている「手を加えない自然」を残していくためになにができるか、考えていく必要があると思いました。

(取材と記事、大河原ひなた、栗原里美、青野瞳子)
吉田さんのお話はジュニア編集局会議の日に集まったジュニア記者みんなで聞きました。

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