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7月29日に南山田町にある劇団かかし座に取材に行きました。

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かかし座は日本初の影絵専門劇団で、人形を使った影絵のほかに、最近では手を使って動物などを作る「手影絵」で注目されています。1952年に創立し、今年2013年の7月14日で61周年を迎えたそうです。南山田に新社屋を作ったのは都筑区が誕生した時で、今年で19年目になります。現在従業員数は39人だそうです。
初めに俳優の澤谷さん、奥村さん、菊本さん、賀來さんにかかし座のことについて、いろいろとお話を聞いてから、実際に手影絵を見せてもらいました。
手影絵の「恐竜」は3人で息を合わせて完成させます。「恐竜」は3人の手の影を組み合わせて作っているのですが、それぞれの手の影の大きさを変えるために、しっぽ役の人、顔と胴体役の人はプロジェクター(光源)の前に立ち、手役の人はプロジェクターから離れたスクリーン寄りの場所に立っていました。それらをうつしてみると、「恐竜」がスクリーンに現れました!

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手役の人は自分の頭の影が恐竜の形からはみ出ないよう、胴体の部分に隠さなければいけないので体勢がとても大変そうでした。そのため、演ずるみなさんは、毎日マットを使って柔軟体操をしたり、スクワットをしたりしているそうです。

中でも1番大変な手影絵は「正面鳥」で、手をクロスさせて指をそろえて羽に見立てるものです。とてもシンプルなので初心者でも簡単にできるのですが、飛んでいる感じを出すための手の動きが大変なのだそうです。4人で一緒に上演するときは1人ひとりの位置を合わせるのが難しく、本番中でもお客さんに聞こえないように声を掛けあっているとのことでした。

かかし座ではこのほかにも、影絵用の人形を使って行うものもあります。透明な板に色の付いたシートを貼り合せたカラフルな人形もありますが、1番やりがいのあるのは、黒く映る人形だそうです。理由は、「黒1色の人形の方がお客さんに表情などを想像してもらえるから」ということです。

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公演は、全国の保育園、幼稚園、小学校、中学校、公会堂や文化ホールなど行っていて、海外に行くこともあるそうです。ヨーロッパやアジアなどこれまでに全10ヶ国を回り、ブラジルに公演に行った時は、日本のお客さんのとても静かで行儀がいいのとは違って、「大歓声を浴びアイドルになったようだった」と話してくれました。海外公演をする時は、いつもその国の文化や言葉を習ってから行くそうです。
今回の取材で、私たちは、簡単な手影絵として「ペンギン」を教わりました。スクリーンの前に立って映し出してみると意外にもうまくできて、小さなかわいい子どもペンギンのようでした。

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それから、多くの作品で、上演の最初に行っている「動物の行進」という手影絵のショートストーリーを見せてもらいました。音楽に合わせてウサギや亀、ペンギンなどの小動物や、ゾウやワニ、ゴリラなどの大きな動物が20種類以上出てきます。どの動物も、手だと言うことを忘れてしまうほど素敵で、見とれてしまいました。特にオオカミの前足が獲物にそっと近づくように動いていたところがすごかったです。

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お話を伺った菊本さんは、かかし座に入って「自分以外の人の人生に少しでも関わることをしたことに責任を感じ、自分や相手について考えるようになった」と話してくれました。また、他の皆さんも「チームワークの大切さや少人数メンバーでのやりがい、子どもたちが喜んでくれるように自分で表現することや子どもたちの夢を作ることに楽しさを感じている」と教えてくれました。

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(みんなの感想)
影絵には、一人でやる手影絵と数人でやる手影絵があることがわかりました。
おきゃくさんを喜ばせたいという一心で身体作りなどをしているということを聞いて、かかし座の人たちは、とてもおきゃくさま想いなのだと思いました。(文化部 菊池優希)

私が、かかし座に取材に行って、びっくりしたのは、影絵を外国で発表していることです。
行った国は、タイ、中国、韓国、ドイツ、オラン ダ、スペイン、ポルトガル、フィンランド、チェコ、ブラジルなど、いろんな、行っていることを知りました。
影絵で大変なことは、スクリーンに、頭を出さないということで、そのために、筋力をつけるために、運動をしているそうです。かかし座を本当に、ゆっくり見たいと思いました。 (社会部 西原さくら)

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かかし座ホームページはこちら
http://www.kakashiza.co.jp/index.html

 

記事(鹿沼 遥)
取材(飯尾 真唯、岡本 和成、菊池 優希、西原 さくら、山部 日花里、山崎 心
音、千葉 雄陽、鹿沼 遥)

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