みなさんは、市営地下鉄ブルーラインに乗ったことはありますか?
私たちジュニア記者は8月16日、上永谷のブルーライン上永谷車両基地に取材に行ってきました。
ブルーラインには、2つの車両基地があります。1つは新羽で、もう1つはここ、上永谷です。上永谷車両基地は1977年5月に完成し、ブルーライン26編成(156両)を収容できます。ここでは、主に3つの仕事をしています。1つめは「信号扱い所」。基地内で車両が移動するときに信号を出したり、線路のポイントを操作して車両の進路を変えたりするのが仕事です。2つめは「能力開発センター」。地下鉄やバスの運転手になるための学習や試験をしたり、職員の能力を伸ばすためいろいろな勉強をする場所です。そして3つめは、「上永谷保守管理所」。ブルーラインを安全に走行させるための電車や施設の管理をするのが仕事です。ブルーラインの安全は、ここで守られています。
私がお話を伺ってまず驚いたのは、1編成につき約10億円かかるということでした。私たちは普段、10億円の車両に乗っていたのです。他にも、初耳のお話をたくさん伺いました。たとえば、朝の通勤ラッシュ時には4分20秒間隔で運転されているということ、横浜駅で1日に約6万6千人が乗車しているのだということなど、ここに書ききれないくらいたくさんのことを聞くことができました。
横浜市営地下鉄ブルーラインは平成11年8月に湘南台~あざみ野が全線開通し、年々乗客数を伸ばしています。あざみ野から湘南台までは32駅、40.4kmあります。そこを4種類の車両が、1日に165本ほど走行します。ブルーラインは、6両編成の車両を37編成所有しています。
地下鉄の特別な電車は「動物はまりん号」と「はまりん号」で横浜開港150周年の時にラッピングしたり、クリスマスの時はかざったりもしたそうです。
「ブルーラインに急行をつくる予定はないのですか?」と聞いてみたところ、「検討中です」とのこと。急行は追い越しする線路が必要なので、トンネルをもっと作らなくてはなりません。普通電車を、ぬくところが、新羽と上永谷の駅しかないからだそうです。
上永谷車両基地の取材をして、安全に走るためにもいろいろなことをしているんだなとわかりました。例えば、ATO機能です。出発用ボタンを押すと次駅まで制限速度をこえないように自動運転してくれるそうです。しかも間違えて押しても2つ同時におさないと作動しないようになっているようです。また横浜市営地下鉄は、災害時には大雨などでも、浸水したりしなかったそうです。理由は、入口に止水板があるからだと言っていました。
人にも環境にもやさしく、安全で便利な地下鉄をこれからも利用しようと思いました。
記事担当 直枝遼茉、中島万賀、尾崎祐太
取材 直枝遼茉、中島万賀、尾崎祐太、亀井里央、山本啓太、濱中千広
横浜市交通局ホームページ
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