「家が世界で一番大切な場所」。その理念がイケアのすべてを表 しています。さらに「屋根の下の物は全てイケアで揃う」ように、家の中で使える、シンプルなデザインの家具や生活用品を、世界中に提供しています。よい品 質の製品を、組み立てる前の状態で販売することでできるだけ安くでき、さらにコンパクトに運ぶことで、環境にも配慮できるそうです。スウェーデンの小さな まちで生まれたイケアですが、いまでは世界には約300店あり、そのうち日本に現在8店あります。それぞれの国の特色で少しずつ置いてあるものは違います が、ほとんどは世界共通で販売していて、そのアイテム数は9500品目にのぼります。
イケア港北には13カ国もの従業員がいます。店長さ んでも普通の従業員でも分け隔てなく、愛称や名前で呼び合い、会社をよくするために考えた意見を自由に発言できる雰囲気があります。また、女性が働きやす い職場です。たとえば赤ちゃんが熱を出してお休みしなくてはならないときには、周りの人たちが自分の仕事をサポートしてくれるそうです。
イ ケアは「子どもが世界で一番大切」という考えをもっていて、貧困で学校にいけない子ども達のために、ぬいぐるみやLED電球を買うと1ユーロ寄付しています。昨年までに寄付したお金は、8200万ユーロ(100億円強)になりました。子どものためを思う活動が、 実際に役に立っている、それがすばらしいと感じました。東日本大震災が起きたときも、膨大な量の生活用品を支援物資として送ったそうです。被災地である仙 台にオープンした期間限定のミニショップでは、利益を見越さず、製品を提供しました。そんなイケアのより良い社会への活動に今後も注目していきたいと思い ます。
イケア・ジャパン株式会社
http://www.ikea.com/jp/ja/
記事:橋本みなみ 中島万賀 大庭爽矢
取材:後藤 篤人、山田 大輝、小笠原 凛、森田 智大、須永 詞葉 、清水 八雲 、石崎 南実、倉田 みさき、大庭 爽矢、 中島 万賀 、土屋 萌和、 藤井 咲衣、百崎 佑、北川 百佳 、鈴木 碧