「いであ株式会社」は60年以上の歴史がある会社で、創立当時は気象予報をする会社でした。この会社の前身にあたる「トウジョウ・ウェザー・サービス・センター」では、当時民間では、初めてとなる「ヤン坊・マー坊天気予報」という天気予報を提供していました。
「いであ」って何?と思う方も多いと思いますが、「いであ」とは、「Infrastructure(社会基盤整備)」、「Disaster(災害)」、「Environment(環境)」、「Amenity(快適性)」の4つの英語の言葉の頭文字を組み合わせたものです。また、紀元前400年の昔に哲学者プラトンが唱えた「イデア」(ギリシャ語で「姿形、原型」)からもイメージされました。
会社の中に入るとそこには巨大なオブジェが。このオブジェは社長さんが友人の芸術家の方に作っていただいたものだそうです。「空の輪」という名前のおおきなオブジェは、地球の回転軸を表しています。このほかにも室内の会議室にも絵やオブジェがありました。
「いであ」は、主に環境を守るための調査をしたり、調査に基づくアドバイスをしたりする仕事をしています。たとえば、水産資源の保全対策を行ったり、航空機を用いて航空調査を行ったり、他にも、道路などの設計も担当しているそうです。人と地球の未来のために、と書いたクリアファイルには、「いであ」が行っている仕事について書いてありました。地球上のあらゆる仕事をしているということを知ることができます。わたしたちが普段歩いている身近な道などにも、「いであ」は関わっているということがわかりますね。
「いであ」は海外にも進出していてロンドン、インドネシア、フィリピンにも事務所があります。外国で日本の技術が役立っていると思うと誇らしく感じます。
環境保全を行っているNPO法人地球環境カレッジ(GEC)でも積極的に活動しています。こちらのNPOの活動では、社員が講師になったり、ボランティアとして活躍したりして、こどもから大人まで幅広い方たちへの講座や自然観察会などを行っています。
会社の倉庫をみせてもらいましたが、調査するための道具がたくさん詰まっていて、わくわくする場所でした。
さらに、「いであ」は環境に優しいだけでなく、社員にも優しい会社なんです!「一斉ノー残業デー~CE-LOHAS Project」という取り組みにも参加しています。この取り組みは、「健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルの実現を目指す」というもので、この会社では退社時間(17:30)後、15分以内に全員が退社することを目標にしているそうです。
今回、取材に行って、「いであ株式会社」は、わたしたちの生活を見えないところから支えてくれる「縁の下の力持ち」であることがわかりました。また、海外でも日本の技術を使って人の役に立っているということがわかり、かっこいいなと思いました。
記事:菊池直希
取材:菊池直希 坂田怜央和 森結里 藤江凛太朗
いであ株式会社
特定非営利活動法人地球環境カレッジ
http://www.gecollege.or.jp/