6月10日、学校が終わった夕方、ジュニア記者10名がタウンニュース横浜北支社を取材しました。
タウンニュースとは行政区ごとに発行されている、地域特化型フリーペーパーのことで、主にその地域の区役所、消防署、警察署、ボランティア、学校などを取材しています。
1980年に秦野市(はだのし)という小さなまちではじまったタウンニュース。創業当時の社員数は5人でしたが、現在では250人もの社員を抱え、発行部数はフリーペーパーの中で発行部数が4位、261万部を発行しているそうです。
支社長の北原さんは、タウンニュースが成功した理由を「都会でなく、ちいさなまちから生まれ、発展したため、足腰が強くなったためではないか」 と話してくれました。
写真の左側が都筑区版編集長佐藤さん、まんなかが北原支社長です。
タウンニュースの概要をお話ししてもらってから、10名のジュニア記者が次々に北原支社長さんと、都筑区版編集長、佐藤さんに質問をしました。
Q.比較的ちいさな地域ごとなのでネタが限られてしまうのでは?どのように取材対象を見つけているのですか?
A.その地域の主に公共機関(区役所、消防局、警察署など)ボランティア、学校などを基本に、商店街、お店などから情報を得ています。いつもネタがないか探しています。
Q.現在は紙の発行ですが、ウエブへの移行はありますか?
A.ウエブのタウンニュースも存在します。紙新聞には原価がかかるためウェブの充実も考えています。紙のよさ、ウエブのよさ、どちらもあると思っています。
Q.今後、他の地域にタウンニュースを広げていく可能性はありますか?
A.広げるということには2つ考えがあります。1つ目は発行地域を広げていくという考え。しかし、東京などの都会に広げていくのではなく、都下と呼ばれるちいさなまちに広げていきたいと思ってい
ます。
2つ目は今あるタウンニュースの出す回数を増やしたり、ページ数を増やしていくということを考えています。
Q.記事をうまく書くにはどうすればいいですか?
A.基本となる、5W1Hは必ず意識します。記事は、まず最初に一番知ってほしいことを書き、その次に、詳しく掘り下げた内容を書いていくとわかりやすいと思います。
例)
○月○日に~があります。
説明(今回で○回目、これまでには~)
コメント(主催者は~)
Q.記者になるためにはどのような勉強をすればいいんですか?
A.記事をうまく書くとかではなく、人と話すのがすきだったり、好奇心、興味をもつこと、コミュニケーション力が必要です。
記者の方に、やりがいを感じるときはいつですか?とたずねると「自分が書いた紙面に反響が出たとき、たとえば記事を書いたお店が人気店になったりしたことなどがあるとやりがいを感じる」と嬉しそうに答えてくれました。
取材してみて、記者さんたちが、身近な地域を愛しているから、地域に愛されている新聞が生まれていくんだろうと思いました。
私たちジュニア記者も、月に1回タウンニュースに紙面をいただいて、記事を書かせてもらっています。ぜひジュニア記者の記事も読んでみてください。
(文章 高3 菱山)