9月14日、横浜市都筑区、センター南から歩いて10分ほどのところにある茅ヶ崎公園自然生態園を取材しました。
自然生態園では、日本に昔からいる樹林や水辺の動植物などを大切に保護しています。中に入るとヒグラシやツクツクボウシ、アブラゼミなどの鳴き声が聞こえ、水辺にはアメンボなどがいて、都会的な駅前からは想像もつかない自然豊かな場所でした。それらの大切な自然を守るため、一般の人には、土日祝日の9時から16時しかはいれないよう、制限しています。
わたしたちジュニア記者が取材した日は、自然生態園にある溜め池で水質調査を行っていました。
水質検査は魚が住める環境かどうかを調べることと、水質が変わると、どう生き物に影響があるのかということを調べるために行っています。
私たち記者も水質検査を体験させてもらいました。池の透明度や有機物、酸素の量などの、水質の検査を生物に影響の無いように、薬品を使わず、7ヶ所で検査しています。また、水質検査だけでなく、外国から来た、もともと日本にいた生物をどんどん食べてしまうような、外来種のミシシッピアカミミガメやアメリカザリガニなどの駆除もしています。残酷なようですが、そうしないと、もともと日本に住んでいる、たとえばヌカエビやトウヨシノボリのような小さな生き物がどんどん食べられてしまい、いなくなってしまうのです。
水質検査の見学が終わった後、自然生態園事務局長の亀田さやかさんに話を伺いました。昔、この地域に溜め池は3ヶ所あり、池の底がみえるくらい水が透き通っていたそうです。この地域に住んでいた70歳以上のおじいちゃんおばあちゃんたちの中には、幼い頃、この溜め池でよく遊んで、泳ぎ方を覚えた人もいるそうです。今は1ヶ所しか残っていない溜め池を含めた生態園全体に、昔からある日本の草花が残るように草刈りや、木の伐採、竹林整備、水質調査、落ち葉かきなど人間の手を加えて、自然を維持し続けたい、と亀田さんはおっしゃっていました。
亀田さんのお話をきいて、ここが、泳げるほどきれいだった溜め池や昔の里山が戻ってほしいと思いました。そのために、アメリカザリガニやミシシッピアカミミガメなどの外来種を駆除して、日本の生き物を守っていかなくては、と思いました。
自然生態園では、里山を守る活動を理解してもらうため、地域のみなさんと、観察会や年間登録制で行われる昔ながらの米作り体験、自然体験学習活動の水辺たんけんや草木染め、草だんご作りなどを行っています。
取材をさせてもらい、ここがとても大切に守られている宝物のような貴重な場所だとわかりました。入場時間は制限されていますが、土日祝日の9時~16時に入ることができます。みなさんも機会があれば、都筑の中に残された昔からの里山の空気を感じてみてはいかがでしょうか。
茅ヶ崎公園自然生態園
横浜市営地下鉄ブルーライン センター南駅より徒歩10分
仲町台駅より徒歩15分
http://www.geocities.jp/seitaienjimukyoku/top.htm
記事)菊池優希、千葉雄陽
取材)飯尾真唯、亀井里央、菊池優希、千葉雄陽、永井彩実、西原さくら