都筑区の横浜上麻生道路沿いにある池辺町のDNPという文字がかかれた大きなビル。そこはなんと東京ドーム1個分の大きさがあるDNPテクノパック横浜工場という印刷工場なのです。今回取材させていただいた横浜工場では、私たちの身近にあるお菓子のパッケージや、牛乳パックなどの印刷を行っていました。
私たちはまず初めに、印刷の歴史について教えていただきました。「印刷」という概念は、なんと1200年前から存在していたそうです。最初の印刷は、版画のようなもので、木に一つ一つ手で掘っていました。日本最古の印刷物は、770年ごろのお経が書かれたものが法隆寺に残っています。外国ではドイツ人のグーテンベルグという人が金属を使った印刷機を発明、その技術は明治時代に日本に入ってきました。印刷とは、文化や情報を伝える大切で、社会にはなくてはならないものです。
実際に工場を見学しました。工場に入るには、見学用の服を貸していただき、素肌が出ないように、髪の毛が落ちないようにしっかりとガードしました。さらにエアシャワーを通るなど、印刷の工場が、食品関係の工場のように、ゴミや髪の毛、埃が入らないように気を付けていることに驚きました。「食べ物を直接入れるパッケージもあるため、十分に管理している」のだそうです。印刷には、直径が140センチほどある、とても大きなロール紙を使っているものもあります。一色ずつ、赤、青、黄、黒の4色を乗せて印刷するのですが、一色がすぐに乾き、次の色をのせられるように、約100度の熱風を吹きかけ、一瞬にしてインクが乾きます。
印刷が終わると打ち抜き、製函になります。打ち抜きとは、印刷された紙の余分な部分を切り取る作業です。製函は、打ち抜いた紙を折り目にそって組み立てる作業です。すべて機械にやってもらうことが出来、最後に社員さんがチェックをして、完成になります。印刷の工程はほぼすべて機械が行います。それでもたくさんの社員さんが働いているのは、良い製品を作るためには、最後には人間の力が必要なんだなと思いました。
帰りに、この工場で作っているパッケージを使った菓子をお土産にもらいました。印刷についてたくさん知ることができて、楽しい取材になりました。
DNPグループ
http://www.dnp.co.jp/
記事担当:小笠原凛、梶原あゆみ、川上万菜佳、中島万賀、森田智大、直枝遼茉取材:梶村あゆみ、栗原大知、中島万賀、小笠原凛、森田智大、川上万菜佳、清水八雲、山田大輝、直枝遼茉、百崎佑