夏休みに緑区にある小野測器を取材しました。
南極も宇宙も支える!? 70年続く小野測器の戦 記事:小川悠樹
小野測器を取材しました。小野測器は今から約70年前、1954年に小野義一郎さんによって建てられた会社で、イギリスから輸入したジェットエンジンを回転測定計で公開テストを行ったのが初めての仕事でした。
現在の主な仕事は自動車関連の計測器で、そのほかの有名な仕事で行くと、南極観測船「しらせ」に軸馬力計という測定器を導入や、ランドマークタワーの建設への貢献、東北新幹線の乗り心地向上のために音響振動計測を使い貢献、さらにはJAXAのH3ロケットに回転計を搭載したり、と幅広い分野で活躍しています。
さて、今回僕たちは大きく分けて3つの場所を取材しました。まず床以外が音を吸収する半無響室です。ここでは自動車の車室内を実際にスピーカーや振動を用いて疑似的に体験できます。自動車開発において、実際に振動や音の数値を計測・計算する以外に、実際に乗ってみないとわからないようなことがたくさんあるそうで、未知のものを作る前に実際にシミュレーションすることによってより質の高いものを作ることができるそうです。実際に乗ってみましたが、部屋に音が響かない分スピーカーの音がよりリアルに感じられました。
次の部屋は音の反響がほとんどない無響室です。この部屋はとても特徴的で、壁がグラスウールというガラス繊維の集合体が楔形に配置されており、さらに床は金網でその下は4mほどの高さがありました。この部屋では音の変化を波形で見ることができます。音が半無響室よりも響かないため、より分かりやすい変化が見られました。
最後に残響室です。この部屋は壁がコンクリートでできており、音が体感で1.5倍くらいに感じられました。
今回取材できなかった所以外に、光学レーザー用の部屋や流体実験室のような興味深い施設もあったので、機会があればその辺も調べてみたいです。
今回の取材を通じて、測定器はあまり私たちの身近なものではないけれど、自動車開発などを通じて僕たちの生活を陰から支えてくれていることを知りました。これから何かを見かけたら、陰でいろいろな努力があることを心にとめていきたいです。
「物を測るすごさ」 記事:小林僚太
小野測器は、1954年に小野義一郎さんが設立しました。本社は横浜にあり、海外ではアメリカ、中国、タイ、インドの4拠点にあります。
小野測器は、計測器をつくっている会社です。たとえば、東北新幹線の音のひびき方や振動を測る機械を作っています。他にもJAXAが作ったH3ロケット用ターボポンプの回転をはかる機械を作っています。無線で温度を測ることもできるそうです。このように、いろんな物の開発に取り組んでいます。自動車を快適に乗るために、どうしたらよいかいいかを実際に実験できるシミュレーターに乗って体験させてもらいました。
小野測器のこれからの目標は、使いやすく活躍できたり、環境にいい物を作ったりすることです。さらに使っている人を支えながら笑顔にすることを目標にしているそうです。
小野測器は、身近にあるものにも使われていることがわかりました。
「誰もやらないことに挑戦をし続けてきた小野測器」 記事:吉田 佳祐
家を建てるときに、外の騒音が気にならないような材料かどうかを調べるためにはどうすると思いますか?小野測器の「残響室」は、そんなときに使われます。残響室は、部屋一面が分厚いコンクリートに囲まれているので、音が何重にも反射し、いつまでも音が消えません。その部屋では、手を軽く叩いただけで、ものすごく大きい音がしました。
それとは反対に、音がほとんど響かなくなる「無響室」にも入れてもらいました。針金でできた床に、グラスウールの板がたくさんつき出ていて、これまでに入ったことのないような部屋で、不思議な気持ちになりました。みんなが大声で叫んでも全然うるさくなかったので、面白かったです。
それ以外にも、小野測器のパーツはJAXAが打ち上げたH3ロケットや南極の砕氷船のような大型のものにも使われているそうで、すごいと思いました。
71年前から、誰もやらないことに挑戦をし続けてきた小野測器という会社が、ぼくたちが住んでいる横浜にあると知って、驚きでした。
「小野測器に行きました!」 記事:鳥屋まれほ
小野測器は、小野義一郎さんが立ち上げた会社でモノを測るきかいを作っています。たとえば、回転、長さ、音の大きさ、温度などを測る物を作っています。
私たちは3つの部屋の見学をしました。
1つ目は『体感できる装置』がある部屋です。わたしは車に乗った感じを体感しました。実際に車に乗れない人でも体感できるのがとても便利だと思いました。
2つ目は『無きょう室』で全てのかべが音を吸う材料でできていました。床は鉄のワイヤーできていて、一緒にいった学生さんが、とてもこわがっていました。
3つ目は『残きょう室』で全てのかべがコンクリートでできていて、音が反しゃしてひびきます!足で床をバシンとたたくと、音がひびいて、その音がうるさすぎてこわかったです。でも、楽しかったです!!
小野測器
https://www.onosokki.co.jp/