ぼくたち、わたしたちの未来、勉強中です!

十二支の石を観察中の調査団

「都筑七不思議調査団・調査記録ファイル2
~戌(いぬ)だけが見つからない十二支の石~」

私たちつづきジュニア編集局の企画部では、都筑区にある不思議なものを取り上げ、「七不思議」として調査しています。

今回は、センター北駅と北山田駅の間にある緑道に、点々と置かれている石について調べてきました。

この石には、一つ一つに干支(えと)の動物の名前が彫られていて、計12個ある・・・はずなのですが、なぜか戌だけがなかなか見つからないのです。


センター北駅から少し歩くと緑道の入口があります。そこから5分ほどのところに、今回のスタート地点でもある子(ね)の石があります。

ひとつの干支の石から石への移動時間は約5分程度で、1時間ちょっとで12個すべてをまわることができます。
ウォーキングするのにはほどよい距離ではないでしょうか? 戌がスムーズに見つかれば、の話ですが。

■バーチャル石めぐり

地図から干支の名前を探してクリックすると、石の写真が見られます。
ヒント:

十二支の石の分布図

石の一つ一つには筒状の穴も開いていましたが、「何のための穴なのか」と、疑問の一つになりました。また、その数も大きさも不規則で、私たちの疑問をさらに深めるばかりです。地図(「都筑区北部 水と緑の散策マップ」)の説明によると、筒状の穴は、花の種などが飛んできて、そこで草木が生えるとすてき、という目的で開けた、ということですが、そのためには少し穴が浅すぎるように思います。みなさんもぜひ石を見かけたら、植物が育っているか、四季折々観察してください。

不思議な石たち・・・・実は、もともと子どもたちの待ち合わせに使ってほしいという思いで、作られたそうです。

十二支の石を作った本来の目的が、子どもの待ち合わせ場所になるようにということが地図に書いてあったので、十二支の石のある「ふじやとのみち」という緑道沿いで、そこを通りがかった子どもたちとお母さん方に聞きこみ調査をしてきました。


まず、十二支の石のことを知ってるか、と聞いたところ、「知っている」と答えた人が21人中16人、「知らない」と答えた人が5人でした。「知っている」と答えた人に、何に使っているか聞いたところ、「座ったり登ったりして遊ぶ」という人が3人ほど、「家族や友だちと12個探しに行って楽しむ」という人が約半数、「何にも使わない」という人もいました。また、「12個巡ってみたいけれど、まだやったことはない」という人も多かったです。待ち合わせには、ほとんどの人が、「使わないし、使っている人を見たこともない」と言っていました。理由としては、公園のほうが安全だし、分かりやすい、というものが多かったです。しかし、2人、「待ち合わせに使ったことがある」と言っていた人もいて、数人、「すぐ横にある夏みかん公園で遊ぶときに、公園の『ね』のほうの角で集合、と言って、待ち合わせしたことがある」と言っていた人もいました。

近所の人には、『うし』『とら』『ね』が比較的有名だということも分かりました。「十二支の石はいらない」と言っていた人もいましたが、子どもたちは「小さい子の遊び場として必要」と言っていた人が多かったです。また、「何のためにあるのか不思議に思っていた」「もしも子どもたちの待ち合わせに使われているなら、とても面白い案だと思う」と言っていた人もいました。

取材して、制作者の意図とは違って、あまり子どもたちの待ち合わせになってなくても、地域の中になじんでいるオブジェだと感じました。みなさんも十二支の石を巡るウォーキングをしてみてはいかがでしょう。年賀状用に、その年の干支の石の前で家族で写真をとるというのもおすすめです。

石の現地調査を終えた調査団

(石の現地調査: 青野瞳子、門脇ひかる、神尾静花、神尾真美、木村枝里香、栗原里実、須栗優奈
聞き込み調査: 門脇ひかる、青野瞳子、飯田修平
記事作成: 須栗優奈、門脇ひかる)

参考文献: 「都筑区北部 水と緑の散策マップ(Eコース)」より
「ふじやとのみち(2.5km)を概ね等間隔に十二支の像を時計回りに配置し、子ども達の集合目印にした。石は三春(さんしゅん)の自然玉石(青鍋石(あおなべいし))で、穴をあけて飛んできた種が根付く植木鉢にした。戌は城山歩道橋の欄干(らんかん)わきの親柱の上に、鉄製で作られている。」

※「都筑区北部 水と緑の散策マップ」各コースのPDFは、都筑区のページからダウンロードできます。

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