おうちCO-OPはここからやってきた!
私たちジュニア記者は、11月23日に厚木にある、おうちCO-OPの森の里要冷セットセンターに取材にいきました。ここでは、おもに入出荷、製品保管、仕分け、商品検査などをしています。CO-OPはどういう意味ですか?と質問しました。Cooperative(コーポラティブという英語の略だそうです。特に生活協同組合(生協)の通称として使われています。
午前中にまず、商品検査センターを見学しました。はじめに説明を聞きました。説明のあと、全員白衣に着替えて、いろいろな検査室を見学させてもらいました。
このセンターでは、安全な食品を届けることができるような品質管理をするため、食品の保存方法などの実験もしています。また、バイ菌や食中毒の菌などがついていないか、農薬が残っていないか、などのたくさんの検査を行っています。
時には、商品についての苦情などがくることがありますが、ていねいに検査し原因を調べます。臭いの検査や味に
ついての検査では、実際に従業員さんが食べ比べなどをすることもあります。正確に検査するために、使ったあとの器具 は、120℃で熱消毒し、滅菌消毒が徹底されています。
私がビックリしたことは、そこでメダカが飼われていたことです。その理由を聞いてみると、苦情があった食べ物などをメダカに食べさせ安全性などを確かめるために飼っているそうです。
一通り施設を見学したあと、手洗いの体験をさせてもらいました。私はとてもていねいに洗ったつもりでしたが、特殊なライトにあてると洗い残した部分が白く映りました。そのあと、音楽に合わせて説明をききながら手を洗う方法で洗い直しました。きれいに洗うには1分ほどかかります。音楽に合わせて洗うので楽しかったのですが、毎日行うのは大変だと思います。CO-OPで働く職員さんもここに研修に来ますが、みなさん特殊なライトにあててもほとんど洗い残しはないそうです。すごいですね。
そのあと、むらさき芋のパウダー入りホットケーキをおいしく見えるように焼く実験をしました。ホットケーキの粉にむらさき芋のパウダーを入れて、そのまま焼くと美味しそうでない緑色に焼けてしまいます。ところがレモン汁を少し入れておくと、紫色になります。でもレモンの味はしません。おいしく見えるくふうですね。また、そのあとリトマス試験紙を使って、食品が酸性かアルカリ性かを調べたりして実験を楽しみました。
(永野萌 綱島桜香 大河原ひなた)
午後は森の里要冷セットセンターを見学しました。
ここでは、午前250人、午後250人、夜間200人、夜中40人働いているそうです。そのため、1000人働けるようにロッカーがあります。食堂の奥には畳の部屋があり、夜勤の人が仮眠できるようになっていました。私たちのところに食品が届くまでには、たくさんの人が働いているのですね。
森の里要冷セットセンターの中は常温の部屋や冷蔵庫、冷凍庫のような部屋が多く、私たちは赤の防寒具を借りましたが、それでもマイナス45度の部屋はとても冷えていました。
シッパーと呼ばれる発泡スチロールも箱は一日に5万箱使います。それなのでここには40万箱くらい置かれているそうです。
CO-OPの宅配では、ひとりひとりの注文が全部違うので、間違いが無いように「デジタルピッキング」というしくみで、コンピューター管理しています。ラインは6本(ABCDEF)に分かれていて、まずシッパーと呼ばれる箱に機械で袋をかぶせ、個々に名前もついたバーコードのついたシールが貼られています。ベルトコンベアーに乗ったシッパーが商品の前を通るとランプが点滅し、それに合わせて、担当の人が順番に商品を詰めます。商品を入れるとランプが消えるしくみで、入れ間違いが無いようになっています。商品を詰め終わると最後に蓄冷剤をのせ、ふたをします。蓄冷剤は1日に5万個も洗うそうです。最後にドライアイスの入った箱を見せてもらいました。(鶴見尚香)
おうちCO-OPの取材に行って説明や、体験をして食品の検査のことや、配達のしくみなどいろいろなことがわかり、とても勉強になりました。私も家で「おうちCO-OP」を利用しているので、こんなに安全・安心に向けて多くの人たちが努力していることを知ってビックリしました。(綱島桜香)