2010年12月26日、ハウスクエア横浜で行われた第3回の「ヒューマノイドヘルパープロジェクト」を取材しました。主催はROBO-ONE事務局です。
入口をはいるとすぐに、訪れた人がいろんなロボットを体験できるコーナーがありました。
ここでは、体験できるロボットを紹介していました。
まずは自分で組み立てることができるロボットです。このロボットはONにするとこの黒い線を走ります。
このロボットはリモコンのボタンを押すとキックをしたりパンチをしたりおじぎをしたり起き上がったりいろいろな機能があります。
次はこのヒューマノイドヘルパープロジェクトの種目について紹介します。
今回の出場ロボットの課題は「おもてなし」でした。
そして部門はテーブルロボット部門、二足歩行ロボット部門の2つでした。
二足歩行ロボット部門の優勝者はTHKR-4でチーム名CAP PROJECTさんでした。
テーブルロボット部門の優勝者は「DYNAMIZER-TT」でチーム名「杉浦ファミリー」さんでした。
テーブルロボット部門優勝の杉浦さんにお話を伺うことができました。
杉浦さんのロボットは、「いらっしゃいませ」と言ってマンゴージュースなどを、おいしくなるようによく振って渡してくれるロボットだそうです。杉浦さんは、ロボット関係の会社を経営しています。
有限会社 杉浦機械設計事務所
「杉浦さんは、子どもの頃どんな子どもだったのですか?」と聞いたら、おもちゃや時計とかを見ていると分解してみたくなり、ブリキのおもちゃを改造して遊んでいたんだそうです。
このイベントを共催しているかわさき・神奈川ロボットビジネス協議会事務局の今福さん(神奈川県商工労働局産業部産業技術課産業技術グループ主査)にこのイベントについてや未来のロボットについて聞いてみました。
「このイベントは、『人の役に立てるかどうか?』という視点からロボットの優劣を競う大会です。普通、ロボットは会社や大学などが研究・開発していますが、実は、個人で趣味として研究・開発している人もたくさんいます。この大会にでる人たちも、趣味でやっている人がほとんどです。協議会は、こうした取組みをより多くの人に知ってもらうため、開催のお手伝いをしています。出場者としても、こうした機会を通じて自分の成果を多くの人に見てもらえるので、励みになっています。ちなみに、出場者でいちばん多い年代は大学生でロボットをつくっている人です。」
と話してくれました。
ロボットというと、人の形に似ているものを想像しますが、ロボット産業の世界のロボットの定義は、
①センサー類があること
②情報処理ができること(コンピューターみたいな物)
③動く部分(手、足や胴部分)があるもの
だそうです。
(大会のようすです)
身近にあるロボットの例で、これはロボット?という例は、地下鉄の自動改札機などです。①センサー類があったり、②情報処理をし、それを解析する部分があり、③改札を開いたり閉じたりする手のようなものとそれを支える胴部分もあります。
次に今現在のロボットはどれくらい売れているのですか?と聞くと、今は製造分野のロボットが一番多く全部で1.0兆円ぐらいです。未来になると2015年には1.6兆円、2020年になると2.9兆円、2025年になると5.3兆円、そして2035年になると9.7兆円ほどにもなるのではないかと期待されています。そしてその中でも一番サービス分野のロボットが今後一番多くなると予測されます、と話してくれました。
今回この事を取材して個人でロボットをつくるひとが多いことにびっくりしました。
お話を聞いていて、2035年には家にロボットがいるのが当たり前の時代が来るのか?と驚きました。
もっと詳しく知りたい方は、以下のページへ
ROBO-ONE事務局公式ホームページ
http://www.robo-one.com/
(記事 百崎佑)(写真 百崎佑、主催者)