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ネットカフェ加賀原
8月9日、ジュニア記者5名と大学生スタッフ2名で、都筑区の南、加賀原というところで行われる “ネットカフェかがはら”に取材に行ってきました。“ネットカフェかがはら”は、センター南より市営バスで20分ほど、加賀原というバス停から徒歩5分の加賀原地域ケアプラザで行っています。

この日は夏休み特別企画で『語り継ごう戦争体験』という企画でのお話を聞いてきました。戦争体験のお話をしてくれたのは、廣井トキエさんという方です。
ネットカフェ加賀原
廣井さんが戦時中一番大変だったのは、1945年3月10日の東京大空襲だそうです。避難している最中、廣井さんは全身を火傷してしまい、顔やまぶたが腫れ、目が見えなくなってしまい、「自分はどうなるのか、治るのか?」と常に思っていたそうです。
全身を火傷したことで手が破傷風になり、指がくっついてしまい、手が不自由になってしまいました。入院をし、手術は約30回行ったそうです。ガーゼで指を一本ずつ巻いていき、指をおこすことはできるようになったのですが、中の骨が曲がらず手は不自由のままでした。
その後、物を握る練習や字を書く練習をし、字を書くことができるようになり、仕事をするようになったそうです。
私は廣井さんに手を見せてもらいました。その瞬間、辛さや悲しみなどの感情がこみ上げてきました。
ネットカフェ加賀原

廣井さんは入院していた時に、天皇陛下や、あの有名なヘレンケラーに会ったそうです。
天皇陛下は、廣井さんに『お体をお大事に』と言ったそうです。
ヘレンケラーは目が見えず、耳は聞こえない、話すこともできないのですが、廣井さんと握手をしたそうです。彼女の手は柔らかく、またとてもおだやかだったそうです。廣井さんは、「怪我やなんだとか考えずに、もっと大きな事を乗り越えていこう!」と思うことができたと言っていました。

最後に、今の若い人たちに伝えたいことはありますかと質問してみました。すると、「青春時代の無かった私としては、今の若者には1つになって平和を守ってほしい。」と言っていました。とても胸に響く言葉でした。
ネットカフェ加賀原

今回この取材を通して、戦争がどんなに辛く、悲しく、無惨なものなのかを改めて感じました。今の子どもたちは、学校の授業などで教えてもらった戦争の知識しか知りません。また、昔と比べて今はどれだけ平和に生活ができているのかも、私たちにはわかりません。2度とこのような戦争が起こらないよう、世代を超えて語り継いでいかなければならない話だと思いました。

ネットカフェ加賀原

・ネットカフェかがはら
ネットカフェという名の由来は、現在で言うインターネットカフェのことではなく、ネットは人の繋がりを意味し、色々な方と繋がることのできるカフェでありたいという考えから付けられたそうです。

今回は夏休み特別企画ということで戦争についてのお話でしたが、普段はゲストをお呼びして歌や音楽、踊りなどを行ったり、健康について食材から考えたりと枠にとらわれない色々な企画を実施しています。

取材:河井雪乃 倉田まどか 下川実友 石井真央 百崎佑
(記事:石井真央 写真:百崎佑)

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