9月8日(土)私たちジュニア記者は桜木町にあるクイーンズスクエアで行われた「みんなで考える横浜の救急」というイベントの取材に行きました。
最初にかるた大会(3歳から7歳くらいまでの小さい子どもたちが参加)を見学しました。
かるたの内容は救急のことで役立つことをわかりやすくしたもので、印象に残ったかるたで面白かったのは「夫より頼りになるのはママ友よ!」というものです。小さい子たちは読み上げられた内容に近い絵の札のところに行き、札をかわいらしく持ち上げて拍手をもらっていました。
次に、スマートフォン利用できるアプリの紹介がありました。動画や静止画で、心肺蘇生の手順や、AEDの使い方が見られるようになり、胸骨圧迫(心臓マッサージ)のテンポが身につけられ、トレーニングモードという機能もあるそうです。119番通報の要領も見られるなど救急講習に来られない人でもスマートフォンがあれば見ることができるようになったそうです。横浜市消防局の人がぜひみんなに広めてほしいと、自信をもって宣伝していました。救急車到着前の市民等による応急手当てによって、心肺停止傷病者の救命効果の向上に役立つことが期待されています。
アプリ:http://itunes.apple.com/jp/app/id554116228
:http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.tokyonews.yokohamakyumei
私たちジュニア記者は、その後実際にAEDと胸骨圧迫(心臓マッサージ)の講習を受けました。講習では小学生にもわかり易く説明していただきました。
講習で学んだ内容を簡単に説明します。
*倒れている人を発見したら
①反応を確認する。
肩を軽くたたきながら、大きい声で呼びかける。
②反応がない場合
大声で応援を呼ぶ。応援者が来たら、「AEDと119番通報をしてください!」と頼む。
誰もいない場合、自分で119番通報をする。
③普段通りの呼吸があるか確認する。
胸と腹部が動いていなければ、呼吸と心臓が止まっていると判断する。
④胸骨圧迫を開始する。(呼吸がない場合)
*胸骨圧迫(心臓マッサージ)
心臓マッサージは胸の真ん中を押します。
・赤ちゃん:指2.3本で(親指2本)
・子ども :子供がやる場合両手、
大人がやる場合は片手(目安3センチ)
・おとな :両手(目安5センチ)
1秒間にだいたい2回位のペースで行い、1分間に100回以上、100回より少なくならないように行います。合間なく胸が3分の1位へこむ位の強さが良いそうです。
(AEDは電源を入れるとメッセージとランプで実施すべきことを指示してくれるので、落ち着いて操作しましょう)
① 電源を入れる(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もある)
胸にパッドを貼る (大人は脇と胸)1歳の子供のときは(胸と背中)心臓をはさむようにすることが重要、効果的。成人用と小児用がある場合、小児用は0歳から6歳、成人用は7歳から利用できる。
小児用が入っていない場合は6歳までの子供も成人用を利用する。
② AEDが自動で電気ショックが必要かどうか判断する。
AEDから「電気ショックが必要です」とアナウンスが流れたら電気ショックボタンを
押す。押したら電気ショックが行われる間は必ず傷病者に触らないようにする。
③ 電気ショックが終わっても電極パッドをとらずに救急車が来るまで心臓マッサージを続ける。(長く続ける場合はかなり大変なので周りに人がいたら交代しながら行うとよい)
(↑電極パッド)
(↑AED)
イベントでは他に横浜市消防局の方の演奏がありました。
最後にトークショーがあり、プロレスラーの蝶野選手と子育て支援スマイルサポートの山田さん、小児科医の岩崎さんのお話を聞きました。
蝶野さんのお子さんのことなど、救急に関するお話でした。子どもが急に病気や事故にあった時にどこに行ったらよいか、普段からお友達や地域の支援施設などで情報を集めておくことが大事だそうです。実際にお医者様にかかるときはなるべくドクターフィッシング(いろんなお医者様をはしごすること)を避け、病気やけがの回復のために気長にお医者さんと協力して治療するようにすると良いそうです。
救急の場合、本当に緊急な患者がすぐに診てもらえるよう、安易に救急にかからず落ち着いて様子を見ることも大切だそうです。
そしてもしもお医者さんにかかったら、みんなのために夜も眠らずに診てくれているお医者様への「ありがとう」の一言も忘れずに!
小児救急は#7499です。
そしてイベント終了後、私たちが一番楽しみにしていた蝶野選手にインタビューの時間になりました。
つづきジュニア編集局にゆかりのある都筑区在住の蝶野選手、いったいどんなお話をしてくれるのでしょうか??普段では入ることのできないクイーンズスクエアの裏側にあるお部屋に突然5分くらいだけならOK!ということで案内されました!(エレベーターに乗って白い壁に囲まれている通路を曲がりくねり、ちょっと迷路のようでした(@_@;))
①いつからプロレスラーをはじめたんですか?⇒20歳くらいから始めたそうです。
②なぜ都筑区にきたのですか? ⇒ 街が大きいしきれいだから
③今までで一番大変だったけがは? ⇒ 首の脊椎をぶつけたけが
④お子さんのかかった病気で一番大変だったのは? ⇒ 0歳の時のぜんそく(2人とも)
⑤お子さんが救急にかかったことは? ⇒ 何度もある。(入院もある)
⑥救急車に乗ったことはありますか? ⇒ ない
⑦子育てで一番大変なことは? ⇒ 子供が言うことを聞かないこと(笑)
⑧どんなきっかけで救急を習おうと思ったのですか?
⇒ プロレスや子育てで救急の事態に対応するために習おうと思ったそうです。
⑨子どもたちに伝えたいメッセージは?
⇒ もし周りにグループから外れている子がいたら、声をかけてあげることが大事!
このイベントで改めて救急を学ぶことができとてもためになったと思います。
みなさんも是非いざという時のために救急の勉強をしてみてはいかがでしょうか?
(参考)
【横浜市消防局監修】アプリで覚える救命処置の基礎 http://www.youtube.com/watch?
アプリ:http://itunes.apple.com/jp/app/id554116228
:http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.tokyonews.yokohamakyumei
(記事:倉田まどか)
(取材:菊池優希 綱島桜香 倉田まどか 福田奨)