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記者の取材風景(撮影:門脇慧)

記者の取材風景(撮影:門脇慧)

平成21年8月20日(木)、つづきジュニア編集局TELTELぼーズのメンバーが、ズーラシアの園長室にてズーラシアの園長、増井 光子(ますい みつこ)さんにインタビューしました。
とっても人気があるズーラシア。そんなズーラシアの園長さんとはどのような人なのでしょうか。また、ズーラシアやズーラシアにいる動物について質問しました。

【記事作成:伊丹瑞貴(中1)】
【取材:増田双葉(小4)、門脇慧・原涼子(小6)黒山幹太・伊丹瑞貴(中1)】

<動物に関しての質問>
Q. 人気の動物は何ですか?
A. 基本的には、ゾウ・キリン・ライオンです。オカピやヤブイヌも人気ですね。理由は、ヤブイヌは集団で行動しているのが面白いからです。

ゾウ(撮影:門脇慧)

ゾウ(撮影:門脇慧)

ヤブイヌ(撮影:門脇慧)

ヤブイヌ(撮影:門脇慧)

Q. 飼育が大変な動物は何ですか?
A. 特別な餌しか食べない動物です。例えば、コアラはユーカリしか食べない(他のもの
では代用出来ない)ため、ユーカリを栽培したり輸送するのに、お金も人手もかかってとても大変です。

Q. 病気にかかりやすい動物は何ですか?
A. どの動物も来園して少なくとも1年は環境が変わるので気をつけなければなりません。昔はペンギンがカビの病気にかかってしまうことが多く、大変でした。

Q. 動物園にいる動物たちはどこから来たのですか?
A. 昔は野生にいるのを捕って来ていましたが、今は他の動物園で繁殖した動物を交換しています。

Q. 今後どんな動物を取り入れたいですか?
A. 珍しい動物は数も少なく、ワシントン条約(生物の商取引を規制する条約)に違反しないようにしなければならないため、なかなか手に入りません。それに、珍しい動物=人気とも限らないので、未定です。

チンパンジー(撮影:門脇慧)

チンパンジー(撮影:門脇慧)

<ズーラシアに関しての質問>
Q. ズバリ・・・ズーラシアは赤字ですか?黒字ですか?
A. 黒字です。

Q. 収入源は?
A. 主に売店、食堂、駐車場などです。動物園の入場料は安いので、それだけで黒字にするのは大変です。入場料ですべてをまかなおうとすると、入場料が相当高くなってしまい「1回来るだけでいいや」となってしまいます。

Q. 動物を「魅せる」ためにどんな工夫をしていますか?
A. 一生を動物園で暮らす動物たちのために、仲間を入れたり、植物を植えたり、動物の故郷を再現しています。ただ鉄の檻に囲まれているだけでは動物たちが緊張してしまうので、リラックスしてもらうようにしています。
しかも、土をむき出しにするより緑で囲むことによって、動物の毛の色と混ざらず、動物の美しさを引き立たせて、見学に来た人も見やすくしています。

緑の中でくつろぐトラ(撮影:門脇慧)

緑の中でくつろぐトラ(撮影:門脇慧)

<園長さんに関しての質問>
Q. 以前はどんな仕事をしていましたか?
A. ずっと動物園の仕事をしています。獣医として動物園に入ったのです。

Q. 子どもの頃の将来の夢は何でしたか?
A. 動物学者になりたかったです。

Q. なぜ園長になろうと思ったのですか?
A. 面白そうだったからです。以前は自分の係の仕事だけをすれば良かったのですが、園長になれば全ての動物に気配りできると思いました。

Q. 実際に園長になって良かったと思うことはどんなところですか?
A. 毎日がとても面白く、楽しいところです。

Q. ご自分を動物に例えると何に一番似ていると思いますか?
A. 人に言われたこともないし、自分でも考えたことはないです。

Q. 好きな動物は何ですか?
A. 各々の動物が、それぞれ独特な魅力があってみんな好きです。

<園長さんから一言>
園内をすべて歩くと約4kmにもなって、木々が生い茂っているため、森林浴に、と毎週ズーラシアを訪れてくださるリピーターの方もいます。研究でも動物園は、体にいいと分かっているので、「健康に過ごす」ということにも利用してほしいです。
冬には、一周約2~4kmのコースをつくって駅伝大会もするので是非お越しください。

<記者の感想>
動物と人(お客さん)を大切に思う園長さんだと思いました。
これからズーラシアに行くときは、園長さんの言っていたことを参考にして見学してみようと思いました。

園長と記者との記念撮影

園長と記者との記念撮影

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